あるネットライターが言っていた記事の書き方だったと思うが、面白い記事を書く人の論理展開がとても好きだ。
記事を書く人の、何かしらの願望をAとする。そして、それと少しでも共通項がある現象をBとする。このAとBを繋げておおよそAから離れた結論Dを導く。これがその論理展開、勝手に名付けて「A+B→D」。例としては以下のようなものがそれにあたる。
A:かっこよくなりたい
B:ガンダムはかっこいい
→D:ガンダムになろう
この展開で構成される記事はネタに寄る。だから面白いのも分かる。とても好きだ。ただ、真に、というか、深みがある、というか、そんな感じの面白い記事はこの構成ではないと思う。
そもそも一般的に世にある記事はどんな構成だろうか。
記事を書く人の、何かしらの目的をAとする。それを実現する手段をB、その結果をCとする。順当な推移でAからB、Cまでたどり着くものが、一般的な記事だと思う。食レポやライフハックの記事がそれだ。記事ではないが、youtuberの「〜〜してみた」も同じ構成だと思う。
深みがある、真に面白い記事も基本的には同じ構成だ。ただし、結末が違う。順当な結果であるCに、自身のアレンジであったり、発想の転換であったり、一癖二癖つけてDが追加されるのが真に面白い記事だ。
このDの難しいところは、先の「A+B→D」のDと異なり、振れ方にある程度制限がかかるところだ。「A+B→D」の記事はDありきの無茶な展開が保証されていると言っていい。しかし、こちらはCまで順当に推移しているがために、その流れにのったDを用意しなければならないのだ。それでいて意外性だとか、何らかの飛躍だとか、面白成分がさらに必要なわけだ。これをやってのけるのが面白い記事を書く人だと思う。だから面白い記事を書く人はすごい。
まあ、自分がそう思っている、にすぎないんだけど。
AからC、そしてDに昇華する文章が書けるようになりたいなと思う。