ぼんやり参謀

好きな事について書いたり、薬にも毒にもならないことを考えたりします。

カラオケ館の飲み物は烏龍茶のドデカサイズを頼んでおけば間違いないから

私が心酔する小説家に森見登美彦という方がいる。ほとんど本を読まぬ私が大学時代に「四畳半神話体系」を読んだ際、そのあまりに堂々とした文章の書きっぷりにすっかり魅了され、そしてすっかり影響されてしまったのだ。今でもうまく文章が書けない日は氏の小説を読み直すなどしているほどだ。

 

そんな森見登美彦氏のエッセイ集である「太陽と乙女」を読んでいたところ、たびたび、というかしょっちゅう「内田百閒」という小説家が挙げられていることに気づいた。どうやら氏の読書の原体験であり、人生において強い影響を受けた小説家であるらしい。驚いた。私にとって森見登美彦氏がそうであるように、森見登美彦氏にも心に秘める小説家がいたのだ。一体全体どんな小説家、どんな文章なんだろう。気になるあまり夜しか眠れなくなってしまったので、ちくま日本文学全集の「内田百閒」を大慌てで買ってきた。今から読むのが楽しみである。

 

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某県にある某いちご養生施設に、その全てを食べ尽くさんと宣言したのち赴く暴挙に出た。俗に言ういちご狩りである。当初制限時間60分の施設に行こうとしていたのだが、1時間もあっては果実はおろか葉や茎まで食べ尽くしてしまうことが予想されたため、制限時間30分の施設に行くこととした。茎まで食べてしまっては翌年以降の営業に支障が出てしまうだろう。慈悲深さにおいて私の右に出るものはいないと思われた。

 

あたたかなハウスの中で練乳を握りしめ、もぎっては食べるを繰り返す。甘い、うまい。甘い、うまい。甘い、甘い、うまい。練乳をかけると甘いのはいわんやをやであるが、かけずとも十分に甘く、農家の方の品種改良やその他諸々へのご尽力に思いを馳せざるを得なかった。ありがとう、農家の方。

 

色・形・味、いずれも最高のいちごであった。結婚してくれ

この幸せは無限に続くものと思われたが、ふとした瞬間に弊脳から「もういちごはいいんじゃないか」という信号が発せられた。飽きたのか、ウルトラマン。時計を見たところ、開始より10分しか経っていなかった。制限時間60分の施設に行かずに本当によかったと思った。

 

残りの20分は少しずついちごをつまみつつ、でかめのミツバチを眺めたりして過ごした。