ぼんやり参謀

好きな事について書いたり、薬にも毒にもならないことを考えたりします。

【再放送】バイオプロテクター マイク 第二話「恐るべきジツの力!」

※この放送は記事告知番組「バイオプロテクター・マイク」の見逃し配信です

りばすと on Twitter: "GOGOマイク BIO CHARGE STAND UP! SAFE AND PROTECT マイク!"

 

GOGOマイク

BIO CHARGE STAND UP!

SAFE AND PROTECT マイク! 

 

「第二話:恐るべきジツの力!」

 

「hey, マイク。今回のバイオプロクテクトも順調だったな!」通信機から軽薄な男の声が響く。彼はニック、マイクの相棒だ。2人は様々な星のバイオプロクテクト活動を行っている。マイクが現地での活動、ニックが母艦でのサポートの役割だ。1


「順調なバイオプロクテクトなんてないぜ、ニック。それより、新しいバイオギャング反応は?」バイクを走らせながらマイクは前回のバイオプロクテクトのことを思い出していた。2


サンドマン……水分を吸い尽くす強敵。たまたま近隣住民のバイオチャージがあったから勝てたものの、危ない戦いだった。改めて水の力をバイオチャージしておくのも良いかもしれない。バイオチャージはここで出来る。力水の話をさせてください :: デイリーポータルZ

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「……おい、聞いているのか?」「ああ、悪い。」「その道をまっすぐ行くと集落がある。だけど妙なんだ。2週間前から生命反応がないらしい」「そりゃバイオギャングだ」「だろ?」「それで?」

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「それで?って…お前なあ、俺がどんな苦労をして情報集めてるか分かッてんのか?」「分かっているとも」全く分からないが、ニックに機嫌を損ねられてもめんどうだ。「どうやら不可思議なジツを使うらしい。生命反応がないのもジツのせいだ」

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◆◆◆

「ここが集落か…思ったより立派な村じゃないか」砂漠化したこの星には珍しく、木や藁で出来た家々が並んでいる。集落の中央にはよく手入れされた井戸もあり、その発展ぶりが伺える。しかし、人気はない。6


「奴さん、どうやってここの人達を消したっていうんだ……ワッザ!?」マイクがおもむろに家の中に入ると、そこには倒れ伏した男の姿があった。「おい、大丈夫か!?」7


「ああ、助かった……何か食べ物をくれ……」男はなんとか顔を上げると憔悴しきった様子で答えた。マイクはあたりを見回すと、棚の上にあったリンゴを男の口に近づけ食べさせてやった。「手が届くところにあるじゃないか。何故食べない?」8


「違うんだ、あの男がやってきてから何もかもやる気が出なくなってしまったんだ……動く気すらも……」「あの男……?バイオギャングか!」「そうだ……あいつに皆やられてしまった……」「なんてこった!」9


「hey, マイク、分かったぞ!集落に生命反応がなかったのは住民の気力が吸い取られていたからだ!」ニックの嬉しそうな声が通信機越しに響く。「ニック、分かってるよ。俺も今思い至ったところだ」「オレの方が早かったね」「どちらでもいい」10


とにかくまずは全住民を助けなければ。マイクが他の住民を探すため家を出たその時!「グウタラ・ジツ!イヤーッ!」「グワーッ!!」バイオギャングのアンブッシュ(不意打ち)だ! 11


「これは!?」「ヒヒヒヒヒ、どんどんやる気がなくなってくるだろう。ワタシはバイオギャングの将が一人、タイダマン。これでお前も生きる屍よ!」細身の男が目の前に現れ勝利宣言だ!13


「グワーッ!やる気が!失われていく!」マイクは拳を握ることすらできず、膝をついてしまった!「畜生、バイオギャングが目の前にいるのに!早く寝たい!フートンに入って熟睡したい!」 14


「ヒヒヒヒヒ、そうだろうそうだろう。お前の事は仲間から聞いているぞ。マイクの首をとったとなればキンボシ・オオキイだ!」マイクは目を開けているのも辛くなってきた。このまま負けてしまうのか!? 15


「hey, マイク。オレはここまでお見通しだったぜ。」その時、通信機からニックの声だ!「やる気がなくてもやらなきゃいけねえ時があるのが人生だ。マイク、お前は今がその時だぜ!」ニックはインターネット端末を開き、ページにアクセスした!「これだ!」16


「この力は!?」「『めんどうな事をスパイのミッションだと思ってやりすごしたい』ってページ。環境やシーライフにめちゃめちゃいいぜ!」皆も今すぐアクセスだ!めんどうな事をスパイのミッションだと思ってやりすごしたい :: デイリーポータルZ 17


キンキンキキン!バイオプロテクターマイクの体が光り輝く!「来た来た来た!皆のアクセスが!俺の力になる!」「ヒヒッ…!?なんだこの光は!さっさと死ねい!」タイダマンの放った拳は……マイクが片手でキャッチした!「バイオチャージ、完了だぜ!」飛んだ! 18

 

(主題歌サビ) GO GO マイク BIO CHARGE STAND UP!「ラッシュをお見舞いするぜ!イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」タイダマンはなすすべがない!ジツ頼りで体を鍛えていないのだ! 19

 

(主題歌サビ) GO GO マイク BIO CHARGE STAND UP! 「とどめだぜ!スパイ……エグゼキュート!!」「グワーッ!!!」タイダマンは爆発四散!跡形もなく消え去った!「バイオプロテクト、コンプリート。」 20


辺りには静寂が戻った。気付けば日は沈みかけ、茜色の空がマイクを照らす。「hey, マイク。オレのおかげでなんとか助かったな」「……かもな。」マイクはザンシンを決めると、他の住民を助けに走り出した。21