ぼんやり参謀

好きな事について書いたり、薬にも毒にもならないことを考えたりします。

ゲーミングマウス「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」でどこでも最高のインターネットをしろ【PR】

読者諸兄におかれては日頃どのようなデヴァイスでこの荒れ狂うインターネットの大海をバタフライされていることだろうか。え?スマートフォン?君は帰りなさい。

太古の昔より、インターネットといえば当然パーソナルコンピュータ、すなわちパソコンである。そしてそのパソコンを操作するアイテムといえば何か。そう、キーボードとマウスだ。今日はそんな話をします。

 

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マウスが来た

先日、いつものようにインターネット上で華麗なサーフィン・テクニックを決めていたところ、テックウインド株式会社様から突如「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」という商品を使ってみないかというお誘いが来た。

英語が苦手な私としてはログ?...ハーペ......?と初手から混乱をきたしてしまったのだが、どうやらとても良いマウスがあるから使ってみてよということらしい。

普段何の工夫もなく有線の適当なマウスを使っている私に取っては渡りに船、というか作為を感じるレベルでありがたい話である。えっ、あっ、本当に?何かだまされてるんじゃないの?

「はい」と答えるとすごい勢いで送られてきた。あとで法外な何かを請求されるんじゃないか(もちろんそんなことはなかった)

「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」はFPS向けの超軽量ゲーミングワイヤレスマウスとのことだ。FPSとは一人称視点のシューティングゲームを指すのだが、どうやらゲームに限らず普段使いでもその使い心地はグンバツらしい。

開発はASUS社。読み方が「エイスース」なのか「アスース」なのか、はたまた「エイサス」なのか一時界隈で大盛り上がりしたあのASUS社だ。

開けてみた。色々入っていてたのしい

これが「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」だ!

ぱっと見の印象としては持ちやすそうなマウスだなーという感じ。指先にかけて押下部分が少しくぼんでいるため、軽く手を添えるとフィット感がある。

まあ、しのごの言っても始まらない。早速使ってみよう。

お!

なるほど〜〜

実際に触ってみると分かるのだが、フィット感に加えてマウス自体の軽さも作用し、使用にあたってストレスがない作りになっている。右手をマウスに合わせるのではなく、マウスが右手に合わせてくれている感じだ。

しかも付属ツールを用いると感度や加速・減速の調整もできる。すごい

さらに「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」はその名の通り、「Aim Lab」というFPS用のトレーニングツールとのコラボ製品となっている。なんと「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」用に特別に設定されたトレーニングをこなすことで、自動でその人に合った最適なマウス設定に変更してくれるのだ。

FPS用だけあって、トレーニングはどんどん出現する的を撃ち落としたり、逃げ惑う的をマウスポインタで追いかけたりといった内容。まさにゲーム感覚での設定が可能だ

さらにさらに、個人的にはパソコンとの接続形式が有線、Bluetooth、USBコネクタを使った無線接続の3種類に対応しているのもありがたい。例えば私のデスクトップPCはBluetoothに対応していなかったりして、人によって環境は異なるため柔軟に接続方法を変えられるのはとてもグッドだ。

切り替えも底面のスイッチを変えるだけで簡単だ

どうした、なぜおれは急にイカした特徴をべらべらと……?

どこでもいけるぞ、「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」

突如見えない力で押し動かされたかのようにアピールポイントを述べてしまったが、要するにかなりいい感じである。おそらく家でPCを操作する分には十分に力を発揮してくれることだろう。

しかしである。考えてみればマウスを利用するシーンは無数にある。人によって操作環境が異なることもあるだろう。どのような場合でも十全に操作できるかどうかはまだ分からないんじゃないの、奥さん。

たとえばこんな時だ

PCを操作する、というと手元のモニタやノートPCをイメージしがちだ。しかしPC画面を操作するのはそんな状況だけではない。当然プロジェクターに画面を投影することだってある。どうだ、どうなんだ、奥さん。

なるほど、「『オブ・ザ・デッド』で終わる作品の一覧」か……

面白そうなWikipedia巡りが捗る捗る。恐ろしいほど違和感がなく、家でくつろぎながらインターネットをしている時と全く同じ操作性だった。やるじゃないの。

え?何で操作しているかって?

これ。「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」。

逆に操作するモニターがやたらめったら小さかったらどうだろう。

冒頭ではスマホでのインターネットサーフィンを否定してしまったけど、スマホもマウスで操作可能なんだよな

思った以上に全然いけるな

どうやっていけてるかって?そう、「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」。

モニターがスマホサイズでも操作しやすい。それと同時に「オブ・ザ・デッド」の情報がどんどん脳に吸収されていく。「ドキュメント・オブ・ザ・デッド」っていうドキュメンタリー映画があるってよ。

それでは画面の距離が遠ければどうだ。屋内だと手狭だったので原っぱに来た

上の写真の遠くの黒い点がPCです

全然見えない

屋外でも、そしてPCの距離が遠くても操作はできそう。だけど、そもそもPCが遠いので画面が見えない。もう全くマウスの問題ではないが、「オブ・ザ・デッド」の情報が得られなかったのでこの勝負は引き分けです。

逆に極限まで画面との距離を近づけてみた

VRゴーグルにマウスを接続してみた。先ほどの「画面との距離が遠い場合」に対して、「最も画面との距離が近いパターン」での検証だ。

右手に掴むはそう、「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」。

ああ、いけるいける。もう外から見たら何が起きているのか分からないかもしれないが、いま私はVR上でも「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」によって「新選組オブ・ザ・デッド」という映画の存在を知ったところです。

家に帰ってきた。やっぱりゴロゴロしながらするインターネットが最高だな

なんだかよく分からなくなってきたが、普段使いから多少外れても違和感なく操作ができた。ということは逆説的に、普段使いの範疇ではそれこそ手足のように使えるぞということである。

みんなも使おう、「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」。そしてこの使いやすさの虜になろう。そんでもって周りの人にも薦めてまわり、日本中を「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」で埋めつくそう。

そう、これが俺たちの「マウス・オブ・ザ・デッド」だ。

 

おまけ

グリップ力が高められるマットなシールもついていた。すぐに貼ったらいいのだが、私はなんだかもったいなくてまだ使えていない。シールとか、取っといちゃう派。

テックウインド株式会社。絶対いい会社
https://www.tekwind.co.jp/

▼「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」は Amazon楽天で買えるようです

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BTRRNKC9
https://item.rakuten.co.jp/tekwind/rogharpeaceaimlabblk/

 

ラーメンを「中華そば」と言う店は大体うまいから

まずはこちらの文章にて触れた2、3の事項についてその後の顛末を述べておく。

ribastdesumono.hatenablog.com

ゲーム「ゴーストトリック」のSCRAP限定版予約

こちらは6/29日現在、予約の紙を無事保持するに至っている。:igyo:*1である。厳密には一度完全にその存在を忘れてしまったものの、ふと思い出して広大な書類の海をかき分けたところ確定申告まわりのほにゃほにゃと一緒に発掘された。弊家の書類の海は海というより地層に近いため、同年代のブツと一緒に埋もれていたわけである。何にせよよかった。6/30発売なので週末に引き換えに行こう。

 

「あすけん*2」という人の食べた飯にあれやこれやと注文をつけてくるアプリがある。

こちらはさっぱり触らなくなって2ヶ月が経ったのだが、先ほどおもむろに立ち上げてみたところ完全に初対面の対応をされてしまった。つらい。あんなによろしくやってたじゃんかよ。

「冒険の果てに世界を救ったもののその代償に皆の記憶から消えてしまった系主人公」の気持ちでもう一度頑張ろうか。頑張らない。

 

笑顔なのが余計につらい。いいんだ、皆が幸せなら、おれは......

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先日某植物園で植物鑑賞をした。植物園というと7, 8年前に男2人で熱川バナナワニ園に行って以来人生で2度目の経験なのだが、なかなかどうして面白いものだ。特に温室。日本の野っ原ではまずお目にかかれないようなけったいな形の葉っぱや食欲旺盛すぎるフォルムの食虫植物、デカすぎる花など見所まみれなのだ。この花きれいだなー、に収まらない魅力が植物園にはある。おすすめ。

本当はしっかり目に虫を食べてる食虫植物の写真を載せたいところだが、自分の辞書にも配慮の2文字はあったりなかったりするので代わりにバラ*3の写真を載せておく。

花の彩度が高すぎる

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居酒屋で日本酒を頼むと時折銘柄のシャッターチャンスがある。こういうやつ。

類推するに味わいなどと一緒に記録しておくことで、しゃんとした御仁は後日買い求めたり別の店で頼んだりするのだろう。が、如何せん私は酔っ払ってしまうのでこの手の写真を全く何にも活かせない。ただうまかったなーとしか覚えていない。何なら数日経つとうまかったかどうかも覚えていない。そしてただこのような銘柄の写真だけが増えていく。

この手の写真をいつか供養したい。印刷して焚き上げながら酒を飲もう。

 

*1:マイクロブログSNSMisskey.io」でよく使われていた絵文字。Misskey.io、マストドゥンと同じく聞かなくなったな

*2:これ

*3:追記(6/30):本記事公開後、有志よりこれはベゴニアではないかとの意見が寄せられた。すいません、ベゴニアらしいです

カラオケ館の飲み物は烏龍茶のドデカサイズを頼んでおけば間違いないから

私が心酔する小説家に森見登美彦という方がいる。ほとんど本を読まぬ私が大学時代に「四畳半神話体系」を読んだ際、そのあまりに堂々とした文章の書きっぷりにすっかり魅了され、そしてすっかり影響されてしまったのだ。今でもうまく文章が書けない日は氏の小説を読み直すなどしているほどだ。

 

そんな森見登美彦氏のエッセイ集である「太陽と乙女」を読んでいたところ、たびたび、というかしょっちゅう「内田百閒」という小説家が挙げられていることに気づいた。どうやら氏の読書の原体験であり、人生において強い影響を受けた小説家であるらしい。驚いた。私にとって森見登美彦氏がそうであるように、森見登美彦氏にも心に秘める小説家がいたのだ。一体全体どんな小説家、どんな文章なんだろう。気になるあまり夜しか眠れなくなってしまったので、ちくま日本文学全集の「内田百閒」を大慌てで買ってきた。今から読むのが楽しみである。

 

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某県にある某いちご養生施設に、その全てを食べ尽くさんと宣言したのち赴く暴挙に出た。俗に言ういちご狩りである。当初制限時間60分の施設に行こうとしていたのだが、1時間もあっては果実はおろか葉や茎まで食べ尽くしてしまうことが予想されたため、制限時間30分の施設に行くこととした。茎まで食べてしまっては翌年以降の営業に支障が出てしまうだろう。慈悲深さにおいて私の右に出るものはいないと思われた。

 

あたたかなハウスの中で練乳を握りしめ、もぎっては食べるを繰り返す。甘い、うまい。甘い、うまい。甘い、甘い、うまい。練乳をかけると甘いのはいわんやをやであるが、かけずとも十分に甘く、農家の方の品種改良やその他諸々へのご尽力に思いを馳せざるを得なかった。ありがとう、農家の方。

 

色・形・味、いずれも最高のいちごであった。結婚してくれ

この幸せは無限に続くものと思われたが、ふとした瞬間に弊脳から「もういちごはいいんじゃないか」という信号が発せられた。飽きたのか、ウルトラマン。時計を見たところ、開始より10分しか経っていなかった。制限時間60分の施設に行かずに本当によかったと思った。

 

残りの20分は少しずついちごをつまみつつ、でかめのミツバチを眺めたりして過ごした。

Google Authenticator は機種変更の際にきちんとデータ移行させておけ

今日は珍しく朝早く起きることができたので、やろうとしていた諸々のことを午前中から片付けることができた。偉い。今風に言うと :igyo:*1 である。

 

諸々とは具体的には次の内容を指す。

- 浴槽用洗剤の購入

- 使い捨てマスクの購入

- A4封筒の購入

- 無印良品のカレーの購入

- 確定申告(正確には既に確定させた確定申告を申告するための準備)

- ゲーム「ゴーストトリック」のSCRAP限定版予約

 

最後のゲームの予約についてはなんと店頭での紙の予約のみの販売となっており、一通り書き上げ提出すると「発売日以降にこの控えを持って再度来店してくれ。失くすとお前が泣こうが喚こうがソフトは渡してやらないぞ」と言われた。懐かしい。懐かしすぎる。まだ我々の所持する電話にさほどsmartさがなく、パカパカしたりスライドしたりするけったいな端末で「パケホーダイ」などと声高に叫んでいた時代の予約方法である。懐かしさに浸りながら手癖でトートバッグに控えをブチ込んだところ、丁度3歩進んだところでどこにブチ込んだのか分からなくなっていた。危ない。こんな調子で発売日まで所持し続けられるのだろうか。あとまだ3ヶ月もあるのに。

 

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「あすけん*2」という人の食べた飯にあれやこれやと注文をつけてくるアプリがある。あまりにも皆がすなるものだから先週末より私もその軍門に降ったのだが、これが本当に口うるさい。やれ飽和脂肪酸が多すぎるだの、脂質が高すぎるだの、とにかく脂に対する敵意がすごいのだ。あと塩分。塩分はイカの塩辛啜りながら酒を飲む私が悪い。

 

そんな「あすけん」が今日の12時、ゴーゴーカレーのロースカツカレーを入力したあたりから全く何も言わなくなってしまった。流石にロースカツカレーはカロリーが高すぎるから怒ったのかな、このあと野菜スムージーでも飲もうかなとご機嫌を取ろうとしたのだが、どうやらそういうことではなかったらしい。聞けばあの口うるささは「プレミアムサービス」であり、お試し期間が終了したため特に何も言ってくれないフリープランに移行してしまったというのだ。あの口うるささが「プレミアムサービス」!月々コーヒー1杯分の料金で加入できるらしい。入ろうかしら。

 

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諸々の買い物のついでに某デパートの某地下にある某催事場を覗いてみたところ、それはもう上品なチョコクロワッサン様が売られていた。様のつくチョコクロワッサンは初めてだ、と思ったので買って帰って家で食べた。

チョコクロワッサン様

こんなにもチョコクロがワッサン部分よりも多いのだからさぞ甘いことだろうと思っていたのだが、食べてみるとあら不思議。見た目より甘さは控えめ、というよりほぼ甘くなかった。つくづく上品なワッサン様である。

 

でもきっとカロリーはそこそこある。ごめんな、「あすけん」。

 

 

 

追記

3食分記入したらあすけんが答えてくれた!

f:id:ribastdesumono:20230313000759j:image

じゃあプレミアムサービスってどこにあたるんだ?食事ごとのアドバイスだろうか。謎である

*1:流行りのマイクロブログSNSMisskey.io」でよく使われている絵文字

*2:これ

おまえなりのアドベントを見つけていけ

アドベントカレンダーに憧れている。

そんなことを書き、私もアドベントせんと師走に真正面から殴り込みをかけていったことがある。3年前のことだ。

アドベントカレンダーに想いを馳せて - ぼんやり参謀

結果は惨敗、完全なる挫折であった。7日目にお気に入りのアーティストの活動休止発表があったためだ。主の降誕を指折り数えていたはずが、いつの間にか活動休止までの日数を数えていたのだ。100日後に解散するアーティストである。冗談じゃない。

 

あれから2アドベントが過ぎた。その間身の回りでもいくらかアドベントする人を観測したが、そのいずれも途中で力尽きることなく達成していた。すごい。これはもう単純にすごい。コンテンツのあるなしというより、続けていける継続力がすごい。

どうにかして自分もアドベントしたい。しかし世の賢人のような継続力は私にはない。そこで一つ提案がある。継続だけでなく、合計でも判断してもらえないだろうか。ログインボーナスのように。

 

アドベントカレンダーの定型として、本稿がアドベントカレンダーにおける何日目か示すものがある。アドベントカレンダーは大抵12/1から始まるため、例えば12/1は1日目だし、12/8は8日目である。それを1日目から24日目まで揃えるのがアドベントカレンダーの本懐と言っていいだろう。

なれば今日はアドベントカレンダー20日目である。明後日文章を上げれば22日目だし、来年の12/10に文章を上げれば10日目。そういうことなのだ。そうやっていつの日か1日目から24日目まで揃えれば、そこにアドベントは完成するのだ。

 

冒頭、3年前にアドベントカレンダーを挫折したと書いた。しかしそれは間違いだ。私は1日目から6日目までを埋めたのだ。そこから先は今の、そして未来の私の出番である。

 

今日はアドベントカレンダー20日目。最近よく聴く曲を載せておきます。

【再放送】バイオプロテクター マイク 第三話「バイオプロテクター・マイク」

 ※この放送は記事告知番組「バイオプロテクター・マイク」の見逃し配信です

 

GOGOマイク
BIO CHARGE STAND UP!
SAFE AND PROTECT マイク!

 

第三話「バイオプロテクター・マイク」

 

(これまでのあらすじ)
バイオギャングのアジトである巨大ビルに潜入したマイクは数々の凶悪トラップや色仕掛け、四天王や色仕掛けをくぐり抜けながら高みを目指して登っていた。そして今、最上階に辿り着く——

 

「hey, マイク。とうとうここまで来たな」最上階の玉座に座っていたのはマイクの相棒、ニックであった。「ずっと待っていた。ずっと待っていたんだぜ」 1

 

「マイク、お前とバイオギャングを追い続けて2年が経った頃だ。俺はバイオギャングの資金源を調べていた。こいつらはこの荒れ果てた惑星でも依然として支配者であり続けている。このなにもなくなったはずの惑星にだ。絶対に裏があるはず、そう考えた」 2

 

「そしたらどうだ、この星は単なる砂漠と廃墟の惑星なんかじゃねえ。地下深くに貴重なイルカやラッコ、カワウソといったシーライフの楽園がありやがった。奴らはここでシーライフを育てては他の惑星に売り飛ばしていたのさ」ニックは話し続ける。 3

 

「利用できると思ったね。今までお前と調べてきた情報と合わせるとバイオギャングの弱みも分かった。奴らの貿易ルートさえおさえちまったら早々に白旗上げてきやがったよ。」ニックはスシを食べた。天然のトロ・スシだ。「そうなるとかえって邪魔なのがマイク、お前だ。」 4

 

「お前がこの惑星の真実を知ってみろ。たちまち惑星間動物愛護団体に連絡して、保護、保護、保護だ。俺のかわいい商品ちゃんもあっという間にパーさ。」彼は玉座の脇から何かを摘み上げた。レインボーに発色するアザラシだ。「キュー」 5

 

「だから俺は待った。お前が来るのを。ここでケリをつけて、俺のセカンドライフを満喫するために。」「……」6

 

シーライフは呪われた生物だ。その愛くるしさや希少性から多くの人間に好まれる一方で、売買は禁止とされている。しかし禁じられればより手元に置きたくなるのが人の性であり、昨今様々な闇ルートでもって法外な値段で購入する人間が跡を立たない。7

 

最近の研究では依存性もあるとされており、数十匹のラッコに囲まれて窒息死した男の話は耳に新しい。またあまりの値段に、シーライフを売りさばく人間はおしなべて金の魔力に取り憑かれてしまうという。買う側も売る側も身を滅ぼす。それがシーライフなのだ。8

 

マイクはそんなシーライフから人類を守るため、保護活動を行ってきた。その中で、シーライフに狂わされた人間も数多く見てきた。今まさにマイクの目の前に立つ男も、シーライフに呪われてしまったのだ。 9

 

「ニック」「なんだ」ニックの瞳は純朴な黒から金に変わってしまっている。ラッコを眺めすぎたのだ。「お前を救うよ」マイクはそう言うと、拳を握り締めた。 10

 

「やってみろ!」ニックはそう言い放つと懐の液体の入ったビンを飲み干した。「これは様々なシーライフから取り出した増強剤だ。見ろ!この肉体を!」飄々としていたニックの肉体が……おお、みるみる内に肥大化し、大きくなっていくではないか! 11

 

「常人の3倍の筋力、これがシーライフパワーだ!イヤーッ!」瞬く間にマイクの眼前に迫ると左フックを繰り出した!「イヤーッ!」なんとかガード…しかし!「そんなガード、何の守りにもならんわ!」「グワーッ!」吹き飛ばされるマイク! ぶつかったコンテナからラッコのぬいぐるみが吹き出す!12

 

「俺はこれからシーライフ・キングダムを作りあげる!シーライフを育て、売り飛ばし、さらにグッズ展開!グッズにはシーライフの匂いを染み込ませ、依存性の相乗効果で売上十倍!隙のない布陣だ!イヤーッ!」マイクをさらに追撃!「グワーッ!それは間違っている、間違っているんだ!」 13

 

「うるさい!イヤーッ!イヤーッ!イイイイイヤーッ!」「グワーッ!!!!」手も足も出ずに打ちのめされてしまうマイク!このまま負けてしまうのか?「バイオ….バイオチャージだ」 14

 

マイクはかろうじて動く左手でインターネット端末を操作する。「ページに…環境やシーライフにいいページにアクセスするんだ……」息がまともに吸えていない。肺をやられてしまったらしい。「これか」皆も今すぐアクセスだ。15

懐中時計みたいに鎖でつなぐとかっこいいのか :: デイリーポータルZ

 

キンキンキキン!バイオプロテクターマイクの体が光り輝く!「皆のアクセスが、俺の力になる!」倒れ伏した状態から三回転半の側転を決め立ち上がり、鷲のポーズを取る!「バイオチャージ、完了だぜ!」飛んだ! 16

 

(主題歌サビ) GO GO マイク BIO CHARGE STAND UP!「ラッシュをお見舞いするぜ!イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」両者譲らぬラッシュの応酬! 17

 

(主題歌サビ) GO GO マイク BIO CHA…「グワーッ!!!」ラッシュを制したのは…ニックだ。「イヤーッ!」「グワーッ!」ガラス張りの壁に打ち付けられるマイク!「お前のバイオチャージを!俺が計算に入れていないと思うか!イヤーッ!」「グワーッ!」ガラスが割れ、波のように荒い風が吹き込んだ 18

 

「さようならだマイク。俺とも、この世とも。」ニックは悠然と歩み寄る。「終わってなんかない」「いや、終わりだ。頼みの綱のバイオチャージはもう破られた。破られたんだよ」マイクの胸ぐらを掴み、持ち上げる。「まだだ!」マイクの左手が光る! 19

 

「これはハヤイ・アクセスか?だがバイオチャージはもう無駄だ」「ただのバイオチャージじゃない」「何?」朦朧する意識の中でマイクは考える。一つのページへのアクセスでバイオチャージができるのならば……より多くのページへアクセスすれば、さらなるバイオチャージができるのではないか? 20

 

「俺の答えはこれだ!」マイクの頭上に3つのURLが浮かび上がる!「3つのページに同時アクセス!?バカな、身体が持たんぞ!」「どうだっていい!俺が!お前を!助けるんだ!」皆もトリプル・バイオチャージだ!21

力水の話をさせてください :: デイリーポータルZ

めんどうな事をスパイのミッションだと思ってやりすごしたい :: デイリーポータルZ

懐中時計みたいに鎖でつなぐとかっこいいのか :: デイリーポータルZ

 

(挿入歌サビ) RUSH RUSH マイク FOREVER!
キンキンキキン!バイオプロテクターマイクの体が黄金に光り輝く!「皆のアクセスが!最高の力になる!」「グワーッ、眩しい!」「トリプル・バイオチャージ、完了だぜ!」飛んだ! 22

 

(挿入歌サビ) RUSH RUSH マイク FOREVER!
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」マイクの超絶ラッシュ!「おのれ、おのれ、おのれ……!」ニックにはなす術がない! 23

 

(挿入歌サビ) FOREVER BIO PROTECTOR マイク!
「とどめだぜ!バイオ・エターナル・プロテクト!」「グワーッ!!」ニックはきりもみ回転しながらビルの外へ飛ばされていった!「バイオプロテクト………..コンプリート。」マイクはそう呟くと、その場に倒れ込んだ。24

 

———————— 25

 

とある星。地球から遠く離れたその星の環境は、当時バイオギャング達によって破壊され尽くしていた。森という森は枯れ果て、人々は砂漠の間に潜むわずかな洞穴や日陰をたよりに生きていた。かつての話だ。 26

 

「おねえちゃん、ぼくもいく!」少年に裾をひかれ、少女は振り向く。「大人しくしてなさい。ちょっと井戸まで水をもらいに出かけるだけなんだから」少女は微笑んで少年の頭を撫でた。27

 

「すぐそこの街角まで行ってくるだけじゃないの」「だってぇ」「だってじゃないの。お菓子屋さんでアメ買ってきてあげるからね」「やったあ!」少年の顔がぱあっと明るくなった。 28

 

「それじゃあ、行ってくるからね!」「気をつけて行ってくるのよ!」「お母さんもやめてよ、水をもらってくるだけって言ってるでしょ」少女は笑いながらそう言い返すと、元気よく大通りを駆け出していった。 29

 

第三話:完

 

【再放送】バイオプロテクター マイク 第二話「恐るべきジツの力!」

※この放送は記事告知番組「バイオプロテクター・マイク」の見逃し配信です

りばすと on Twitter: "GOGOマイク BIO CHARGE STAND UP! SAFE AND PROTECT マイク!"

 

GOGOマイク

BIO CHARGE STAND UP!

SAFE AND PROTECT マイク! 

 

「第二話:恐るべきジツの力!」

 

「hey, マイク。今回のバイオプロクテクトも順調だったな!」通信機から軽薄な男の声が響く。彼はニック、マイクの相棒だ。2人は様々な星のバイオプロクテクト活動を行っている。マイクが現地での活動、ニックが母艦でのサポートの役割だ。1


「順調なバイオプロクテクトなんてないぜ、ニック。それより、新しいバイオギャング反応は?」バイクを走らせながらマイクは前回のバイオプロクテクトのことを思い出していた。2


サンドマン……水分を吸い尽くす強敵。たまたま近隣住民のバイオチャージがあったから勝てたものの、危ない戦いだった。改めて水の力をバイオチャージしておくのも良いかもしれない。バイオチャージはここで出来る。力水の話をさせてください :: デイリーポータルZ

3


「……おい、聞いているのか?」「ああ、悪い。」「その道をまっすぐ行くと集落がある。だけど妙なんだ。2週間前から生命反応がないらしい」「そりゃバイオギャングだ」「だろ?」「それで?」

4


「それで?って…お前なあ、俺がどんな苦労をして情報集めてるか分かッてんのか?」「分かっているとも」全く分からないが、ニックに機嫌を損ねられてもめんどうだ。「どうやら不可思議なジツを使うらしい。生命反応がないのもジツのせいだ」

5


◆◆◆

「ここが集落か…思ったより立派な村じゃないか」砂漠化したこの星には珍しく、木や藁で出来た家々が並んでいる。集落の中央にはよく手入れされた井戸もあり、その発展ぶりが伺える。しかし、人気はない。6


「奴さん、どうやってここの人達を消したっていうんだ……ワッザ!?」マイクがおもむろに家の中に入ると、そこには倒れ伏した男の姿があった。「おい、大丈夫か!?」7


「ああ、助かった……何か食べ物をくれ……」男はなんとか顔を上げると憔悴しきった様子で答えた。マイクはあたりを見回すと、棚の上にあったリンゴを男の口に近づけ食べさせてやった。「手が届くところにあるじゃないか。何故食べない?」8


「違うんだ、あの男がやってきてから何もかもやる気が出なくなってしまったんだ……動く気すらも……」「あの男……?バイオギャングか!」「そうだ……あいつに皆やられてしまった……」「なんてこった!」9


「hey, マイク、分かったぞ!集落に生命反応がなかったのは住民の気力が吸い取られていたからだ!」ニックの嬉しそうな声が通信機越しに響く。「ニック、分かってるよ。俺も今思い至ったところだ」「オレの方が早かったね」「どちらでもいい」10


とにかくまずは全住民を助けなければ。マイクが他の住民を探すため家を出たその時!「グウタラ・ジツ!イヤーッ!」「グワーッ!!」バイオギャングのアンブッシュ(不意打ち)だ! 11


「これは!?」「ヒヒヒヒヒ、どんどんやる気がなくなってくるだろう。ワタシはバイオギャングの将が一人、タイダマン。これでお前も生きる屍よ!」細身の男が目の前に現れ勝利宣言だ!13


「グワーッ!やる気が!失われていく!」マイクは拳を握ることすらできず、膝をついてしまった!「畜生、バイオギャングが目の前にいるのに!早く寝たい!フートンに入って熟睡したい!」 14


「ヒヒヒヒヒ、そうだろうそうだろう。お前の事は仲間から聞いているぞ。マイクの首をとったとなればキンボシ・オオキイだ!」マイクは目を開けているのも辛くなってきた。このまま負けてしまうのか!? 15


「hey, マイク。オレはここまでお見通しだったぜ。」その時、通信機からニックの声だ!「やる気がなくてもやらなきゃいけねえ時があるのが人生だ。マイク、お前は今がその時だぜ!」ニックはインターネット端末を開き、ページにアクセスした!「これだ!」16


「この力は!?」「『めんどうな事をスパイのミッションだと思ってやりすごしたい』ってページ。環境やシーライフにめちゃめちゃいいぜ!」皆も今すぐアクセスだ!めんどうな事をスパイのミッションだと思ってやりすごしたい :: デイリーポータルZ 17


キンキンキキン!バイオプロテクターマイクの体が光り輝く!「来た来た来た!皆のアクセスが!俺の力になる!」「ヒヒッ…!?なんだこの光は!さっさと死ねい!」タイダマンの放った拳は……マイクが片手でキャッチした!「バイオチャージ、完了だぜ!」飛んだ! 18

 

(主題歌サビ) GO GO マイク BIO CHARGE STAND UP!「ラッシュをお見舞いするぜ!イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」タイダマンはなすすべがない!ジツ頼りで体を鍛えていないのだ! 19

 

(主題歌サビ) GO GO マイク BIO CHARGE STAND UP! 「とどめだぜ!スパイ……エグゼキュート!!」「グワーッ!!!」タイダマンは爆発四散!跡形もなく消え去った!「バイオプロテクト、コンプリート。」 20


辺りには静寂が戻った。気付けば日は沈みかけ、茜色の空がマイクを照らす。「hey, マイク。オレのおかげでなんとか助かったな」「……かもな。」マイクはザンシンを決めると、他の住民を助けに走り出した。21