ぼんやり参謀

好きな事について書いたり、薬にも毒にもならないことを考えたりします。

ころころ

起承転結の「転」が大きい話は大好きだ。特に、世界観を変えてしまうような。話に段階があると言ってもいいだろう。最初のテーマで人を惹きつけつつ、それをベースにストーリーの主軸が変わるような話だ。こういった作品は具体例を挙げると往々にしてネタバレになってしまうのだが、今流行りの「君の名は。」であったり、ダンガンロンパなどがそれにあたる。考えてみれば前に書いた記事内の「本当に面白い(=好きな)記事」もそれだ。

 

だがこういう話を探すのはたいへん難しい。それこそネタバレ防止のため、あらすじには起承転結の起、すなわち最初のテーマしか提示されていないためだ。実際にそういった作品か確かめるには自分で触れてみるしかない。まあ、だからこそ転の面白みがあるわけだが。

 

もちろん最初のテーマ一本で勝負する作品にも大好きなものはある。要するに大事なのはどこで相手の心を打ち抜けるかなのかもしれない。そりゃそうだ。

ピラミッド図はすごい

ピラミッド図というものがある。項目をピラミッド状に積み立てた図のことだ。組織や階層を表す際よく使われるため、おそらく一度はどこかで目にしたことがあるのではなかろうか。

しかし待ってほしい。今思い浮かべているその図、一体何を表しているんだ。

 

ピラミッド図は自由の象徴

ピラミッド図が表すものは多種多様である。何を対象としているかはこの際どうでもいい。人の場合もあるだろうし、物や物事の場合もあるだろう。問題は「どういう基準で表しているか」なのだ。次からの例を見てもらいたい。

 

積み立て型

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まずは下が存在することをベースに上が存在するというパターンだ。この例では上の方が高次の欲求ということになるのだが、欲求間に良い悪いの上下関係は存在しない(たぶん)。下から順番に存在するということを強く意識させられるのがこの型だ。

 

ヒエラルキー

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今度は積み立て型とは違い、単純に上にいくほどえらいということを表している。頂点に立つなんて表現もあるように、一般的に一番上が一番えらいのは当たり前のことなのだ。その点において物事を非常に分かりやすく表現しているのがこの型である。たぶんピラミッド図で最も普及しているのがこのヒエラルキー型なんじゃないかと思う。

 

ヒエラルキー型 

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さあ厄介なことになってきた。こんどは上の方がえらくないのだ。ピラミッドの頂点は死の頂点である。びっくりするほど嬉しくない。

 ここまで3種のピラミッド図は順序を決めているということだけが共通しており、どのように示すかは作成者に一任されていた。すなわち、自由なのだ。真の自由はここにあったのだ。

 

サト・ピラミッド型

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何をどう表そうが自由、そこにいち早く目をつけた企業がある。「和食のさと」でおなじみのサトレストランシステムズだ。彼らは自らのグループ内のチェーン店における価格帯と店舗数をピラミッド図で表したのだ。ここまでくると何となく描いてあることは分かるものの、一体何を見せられているんだという気持ちになってくる。今までの例は上下どちらかに寄るほど上位のものであるという指向性に富んだものであったが、この図は分類の側面を色濃く表している。でもそれでいいのだ。ピラミッド図は自由なのだから。 

 

 

ピラミッド図の出現により、人々は自由を得た。つまりこれは、人々はピラミッド図を用いることで何でも自由に表現してよいということだ。さっそく思うがまま自由にピラミッド図を作っていきたい。

 

寿司ピラミッド

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以前から薄々感じていた、高そうな寿司屋は偉そう、という偏見もピラミッド図で表すことができる。単純に上の方が価格が高いということでもこの図は成り立つのだが、そういうことではないのだ。口には出しにくいことでもピラミッド図で自由に表現できる、そんなことを言いたいのだ。ピラミッド図はパワポで作れるラブレターなのだ。

 

遊ぶ場所

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素直に意見を言える、そういう意味では遊ぶ場所の提案もピラミッド図があれば簡単だ。お父さんに「休日はどこにいきたい?」と聞かれ、子供はさっそうとこの図を取り出す。これにより、まあ行きたくないとは言わないけどここそんなに楽しくなくない?みたいなところに連れていかれるリスクが減るわけだ。お父さんも子供のプレゼンから成長を感じ取れる。俗に言うWIN-WINというやつだ。

関係ないけどばかな事を図に起こすの、すごい楽しい。

 

amazonほしい物リスト

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amazonほしい物リストだってピラミッド図で作成できる。この図のいいところは欲しい順番が仕方なく決まってしまうところだ。今あるamazonほしい物リストでも商品ごとの優先度をつけることはできるが、それはあくまでオプションであり後から意図的に選択しなければならない。つまり、欲しいものを出しておいて順番をわざわざつけるといういやらしさが滲み出てしまうのだ。

しかし、ピラミッド図ならば順位を決めることが強制化するため、そんな心配はない。是非、これからはamazonほしい物リストをピラミッド図で表示してほしい。今こそ日本人の謙虚さを見せるときだ。僕は結構です。

 

  

このエントリを書くために初めてamazonほしい物リストについて調べたら、「リストを作成したら誕生日に山ほどプレゼントが届きました!みんなありがとう!」みたいなブログが出てきた。うらやましいな、そういう人生。

エンジニアはピザの夢を見るか?

エンジニアはピザを食う.インターン先で一番印象に残った言葉だ.

そしてtwitterをぼんやり眺めていると,ITエンジニアが勉強会でまさにピザを食べる写真がツイートされていた.そういえば自分自身も研究室でピザを食べた経験がある.なぜなんだ.なぜピザなんだ.

三日三晩悩む内,次のような結論に行き着いた.

  

多くの場合,エンジニアは一人で仕事をこなすことはない.

一つのソフトウェアを作成する場合でも,ソーシャルコーディングを実現する環境では複数人が一つの成果物を分業しながら作り上げる.

 

また多くの場合,ピザを一人で食すことはない。

一つのピザを食す場合でも,ソーシャルな食卓を実現する環境では複数人が一つのピザを分け合いながら食べ上げる.

 

要するに,マクロ的視点においてソフトウェアとピザは同義なのだ.

 

エンジニアはピザにソフトウェアのカタチを投影し,仲間達と共にこれを食す.これは,今から一つの大きなソフトウェアを作り上げる(=食べ上げる)ぞという意思表示の表れであり,そのための結束力を高める儀式なのである.現代版桃園の誓いと言ってもいい。我ら生まれた時は違えど,ソフトウェアを完成させる時は同じなのだ.

 

こういった理由によってエンジニアはピザを好んで食べている.

そういうことでひとつ,いかがでしょうか. 

投げっぱなしジャーマン

最近あまり余計なものを貪る時間がないのだが,次の2人が気になる。調べてみたい。

 

戸部実之

伊東アキラ

 

戸部さんは語学書ライターで、伊東アキラさんは作詞家だ。誰か、2人を調べておもしろ部分を濃縮して教えてくれないかなあ。

変化球のヤンデレ

あの人をバカにしていいのは自分だけだ。そう思っている節がある。

確かに自分はあの人をややバカにした視点から見ることがあるが、それは愛の一つのカタチであるのだ。バカにしつつもそれを含めて大好きなのだ。

だがどうだ、奴らは「バカにすることで笑いを取っている」。バカだけど好き、なのではない。バカにして笑っているのだ。これは同じバカにするという行為でも大変異なるものだ。大変遺憾だ。あの人をバカにして笑うことも許せないし、第三者からただバカにする奴らと自分が同一視されることも許しがたい。

 

 

こんな感情を照英やマック赤坂に対して抱いている。

だから彼らがロケに出たり取材をされてる時、基本的には嬉しいのだが、それを笑いものにするスタジオの人間がだいたい嫌いだ。

 

めんどくさいね。 

絨毯売りとかでもいい。

あのスマートフォンはアンドロイドだ。

初めて聞いたとき、まさか、と思った。アンドロイドの意味分かってるのか。R2D2みたいな人型ロボットのことだぞ。

意味が分かっていないのは僕のほうだった。これは高2、3の話だ。

 

海外にいる先輩がツイッターを使っているのをTL上で見て、「通信料大丈夫ですか」と聞いた。「Wi-Fi初めてか?力抜けよ」と言われた。これは大学2、3の話だ。

 

そして今情報系の研究を行っている。人生どうにでもなるんじゃないかな、と思う。

であればアラブの石油王とかになりたい。そこで飼われている猫でも可。

「ボーイ・ミーツ・ニンジャ・イン・ディープブルー」#1

重金属酸性雨の降り注ぐ夜、20時間の連続勤務を終えたウラシマはコケシ工場を後に一人帰路についていた。
「やれやれ……今日もザンギョウ……コケシがなんだ、一部のカネモチの道楽じゃないか……」

彼が働くコケシ工場は暗黒コーポの下請けであり、中にメンタイなどの違法薬物を入れ、法外な値段で売りさばいている。しかし、流れてくるコケシの頭を整えるだけのウラシマはその真実を知らない。

「はあ…さっさと帰って寝よう…。3時間後には出勤だしな…ン?ヤンク?」
夜中にヤンク達が騒ぐことは珍しいことではない。しかし。

おお、見よ!バイオリクガメがヤンク達にケマリめいて蹴りとばされているではないか!
「ギャハハ!キャバーン!キャバーン!」
「ポイント倍点!ギャハハハ!」
「ギャハハ!ギャハギャハハ!」

ヤンクが罪のないバイオ動物を蹂躙するなどチャメシ・インシデントである。ウラシマはそういった現場を何度も見てきたし、その度に見て見ぬふりをしてきた。カラテのない彼には止める勇気も度胸もなかったのだ。

しかし、今夜は違った。コケシから漏れたメンタイを気づかぬ内に吸引していたためだ!
「ちょ、ちょっとやめないか、君達……」
「ギャハ…アアン?」
メンタイを吸引してなおか細いウラシマの声にヤンク達が振り向いたその時!

「イヤーッ!」
「アバババーッ!?」
バイオリクガメが突如大男に変身し、ヤンクの頭をカラテ粉砕!ニンジャのエントリーだ!
アイエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」

「ひ、怯むなッオラー!ススス、スッゾオラー!」
ZBRアドレナリンを吸引し、かろうじてNRS(ニンジャリアリティ・ショック)を免れていたヤンクの一人が無謀にも大男に突進!
「イヤーッ!」
「アバババーッ!」
大男は突進をやすやすと片手で受け止め、ヤンクの頭をカラテ粉砕!

「ススス、スッゾオラー!」
ZBRアドレナリンを吸引し、かろうじてNRSを免れていたヤンクの一人が無謀にも大男に突進!
「イヤーッ!」
「アバババーッ!」
大男は突進をやすやすと片手で受け止め、ヤンクの頭をカラテ粉砕!

「ススス、スッゾアバババーッ!!」
ZBRアドレナリンを吸引し、かろうじてNRSを免れていた最後のヤンクも片手でカラテ粉砕!
「アイエ、アイエエエ………」
惨劇を見届けたウラシマはその場に座り込み、しめやかに失禁!

「大丈夫です、実際安心です。リュウグウ・ニンジャクランは恩を忘れない。ドーモ、ヘヴィタートルです。」
大男はウラシマの方に向き直ると、意外にも丁寧な口調で話し、そしてアイサツをした。

「アイエ、ド、ドーモ。ウラシマです。あなたはニンジャですか」
「実際ニンジャです」
「アイエエエ………」
ウラシマが驚くのも無理はない。多くの日本人にとってニンジャとは、フィクションやカートゥーンめいた伝説上の存在であるからだ。

「助けていただきありがとうございました。私はニュービーなので、一呼吸する間がなければ変身は解けず、先ほどはオタッシャ重点でした。」
「ア、アイエ、それは、どうも。」

リュウグウ・ニンジャクランは恩を忘れない。共にドージョーへ行き、私のセンセイに会ってくれませんか。おもてなしをします。」
しかし、とウラシマは考えた。何しろニンジャである。ホームグラウンドでネギトロにされた挙句、こちらがセンセイとやらへのおもてなしになるのもありえる話だ。

「オーガニック・トロ・スシもあります。もちろんマッチャも」
「トロ・スシだって!?」
トロ・スシというワードがウラシマの思考をかき消した。何しろウラシマはここ数ヶ月、粉末整形されたカンピョウ・スシで口に糊をしている状態だったのだ。

「そうです。それもオーガニックです」
「ヨヨ、ヨロコンデー!」
こうしてヘヴィタートルの提案を快諾したウラシマは、深い海の底にあるリュウグウ・ニンジャクランのドージョーへ連れて行かれたのであった。